ハロワーク 採用

有効求人倍率の理解を深める

7月に入り、厚労省からハローワークでの統計から有効求人倍率1.2倍ということが公表されました。年末までの約1.6倍あった状況からは大きく下がり、一見人手不足が解消されてきているように思えますが、そうとも限りません。

全体の有効求人倍率が下がっているので、どの業種も以前より有利ではありますが、さらに採用を効率よく進めるためには有効求人倍率1.2倍という理解だけでなく、自社の状況に応じて地域別、職業別の倍率も知っておくが重要です。勤務地や業務内容に問題なければ採用しやすいところ(倍率の低いところ)を狙ったほうがうまくいきます。

実際にどれくらい数字が違うのか

どれくらい数字が違うかというと、都道府県別では福井県が最高1.73倍で、沖縄は最低0.86倍です。(厚労省HP

職業別では事務的職業では0.32倍とかなり低いですが、個別の職業を見ると建築・土木・測量技術者は5.42倍、介護サービスの職業は3.43倍と、保安の職業は6.03倍、機械整備・修理の職業は3.93倍、建設・採掘の職業は5.16倍、と高い倍率になっています。建設のなかでも躯体工事の職業は9.40倍で採用が難しい倍率です。

都道府県のなかでもさらにハローワーク別でかなりの差があります。こちらは愛知県の例ですが、名古屋中ハローワークでは有効求人倍率が2.19倍の一方で西尾・豊川ハローワークでは0.58倍と大きく差があります。名古屋中ハローワークは全国的にも求人倍率の高い地域なので年末は3倍を超えていて、5月でもまだ2倍以上あります。

このように有効求人倍率の中身を詳しく見ていくだけでも、効率よく採用活動をしていくにはどうすればよいかヒントにならないでしょうか。例えば求人倍率の低い職業・地域をターゲットに未経験で狙うといったことはすぐに出てきませんか?

また、他にもハローワークの統計から様々なデータが提供されています。

ハローワークから提供されているデータ

こちらも愛知県の例ですが、学卒の初任給が職業別、産業別にまとめられています。

中途採用も職業別にまとめられており、募集賃金の上限と下限に加え、求職者の希望賃金もまとめられています。これらを見るとハローワークに来ている方の希望している職種や給料がある程度把握できるので、採用ペルソナを考えるときには参考になります。

そして、年齢別の求人倍率も出ています。予想はつくと思いますが、~35歳までの倍率が高く、それ以降は下がっています。下の画像は愛知県のものです。

提供されているデータを見るだけでもかなりの情報が集まります。これらの情報が提供されているのは厚生労働省のホームページや各ハローワークのホームページ、各都道府県の労働局のホームページです。またハローワークに冊子でおいてあるものもあります。

「ハローワーク 統計」などと検索すれば出てくるので情報集のためにも月に一回確認することをおすすめします。ぜひ自社の採用を考えるときに参考にしてください。

また、応募を集めやすい求人原稿の書き方全般について約15分でお伝えしているパワーポイントの資料(音声付)を配布しておりますので、ご希望の方は下のフォームより資料をご請求ください!

何度も取り直し、明るい雰囲気で話したつもりなんですが、、、入門用として作成していますので、これから求人原稿を作成しようとしている方はぜひ参考にしてください!

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